万葉集:なむ:ナム:12/2877
12巻2877
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1870987
493/539p954
引用始まり
「訓法
・・・・、ナモは平安朝以後に於いて盛んに用ひられるやうになつた感動詞で、
萬葉集にすら唯一用例が見えるのみであるのに(語法要録p954),
上代に於いて常用せられたとは考へられず、・・・・
引用終わり
内容
http://c-able.ne.jp/~y_mura/manyou/man012.html
#[番号]12/2877
#[題詞](正述心緒)
#[原文]何時奈毛 不<戀>有登者 雖不有 得田直比来 戀之繁母
#[訓読]いつはなも恋ひずありとはあらねどもうたてこのころ恋し繁しも
#[仮名],いつはなも,こひずありとは,あらねども,うたてこのころ,こひししげしも
#[左注]
#[校異]戀奈毛 -> 戀 [西(訂正)][紀][細][温]
#[鄣W],恋情
#[訓異]
#[大意]何時はとて恋い思わないということはないが、しきりにこの頃は恋が激しいことであるよ。
#{語釈]
いつはなも 「なも」係助詞 集中この一例のみ
後に「なむ」
うたてこのころ 甚だしく、しきりに
全釈「尋常でなく悪い、又は厭わしいなどの意とするのが誤解のもとである。これはこの語の原義で、何となく進む意。即ち転(うたた)というに同じである。」
10/1889H01我が宿の毛桃の下に月夜さし下心よしうたてこのころ
#[説明]
#[関連論文]
http://www.manyo.jp/ancient/report/pdf/report1_03_a_study_in_the_cmpilatory.pdf