https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/7733/
古い地質ほど同位体ネオジム143の比率(同位体比)が少ないことが知られている。
同研究所の田中健太郎特任研究員らは、河川などから土や砂が流れ込むため、海水のネオジム同位体比も場所によって異なることに着目。成長過程で海水から取り込み、貝殻に蓄積されたネオジムの同位体比を国内12カ所、中国4カ所のアサリで調べた。
その結果、日本より地質年代が古い中国産は、いずれもネオジム143の比率が少なく、国内産と見分けられた。国内産同士でも、比較的新しい地質の北海道や関東地方と、より古い東海、四国産などとが識別できた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022020200701&g=soc
ネオジムは貝殻以外にも蓄積するため、魚や海藻にも使えるという。田中さんは「産地偽装だけでなく、先史時代の貝殻の装飾品を調べれば、当時の交流の地理的広がりを知ることもできるのでは」と話している。
生息地分析
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-16KT0028/16KT0028seika.pdf