MathWorks社:東風汽車:Simulink と Real-Time Workshop Embedded Coder で、ハイブリッド路線バス向けバッテリ管理システムを開発

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2009/10/9(金) 午前 7:50

MathWorks社:東風汽車:Simulink と Real-Time Workshop Embedded Coder で、ハイブリッド路線バス向けバッテリ管理システムを開発

NJ091009,p3

http://www.mathworks.co.jp/company/pressroom/articles/article39920.html

中国大手自動車メーカーが Simulink と Real-Time Workshop Embedded Coder で、ハイブリッド路線バス向けバッテリ管理システムを開発

東風汽車の EQ6110 ハイブリッド路線バスイメージ

東京, 日本 - (2009年10月6日)

MathWorks は本日、中国の自動車メーカー東風汽車有限公司の研究開発部門である東風電動車両が、MathWorks のモデルベースデザインツールを使用して 18か月でバッテリ管理システムを開発したことを発表しました。東風汽車の EQ6110 ハイブリッド路線バスに搭載されたこの新しいバッテリ管理システムは、標準的な路線バスに比べ、燃費効率を 30% 向上させると同時に排気ガス削減にも貢献します。

東風電動車両の主任技術者、Xiaokang Liu 氏は次のように述べています。「モデルベースデザインの導入により、アイデアの発案から量産コードの生成に至るまでの開発プロセスを統合することができました。MathWorks ツールのおかげで、設計の早期段階から連続的な検証が可能となり、当社が重視する品質面において一切妥協することなく、我々が持つ高度な技術力を活かして重要なバッテリ管理技術の開発ができるようになりました」

18 か月以内にバッテリ管理システムを開発するために、東風電動車両の 6 名の技術者チームは、従来ハンドコーディングで記述していた実装コードのデバッグ作業と保守作業をなくす必要があると考えました。そこで、Simulink を用いて、コントローラーモデルと、テストデータを使用したバッテリのモデルの開発を行い、それらのモデルを基にシミュレーションを実施。さらに、ラピッドコントロールプロトタイピングの手法を用いて、作成した制御アルゴリズムを実際のバッテリに対して実行した後に、Real-Time Workshop Embedded Coder を使用して、Freescale S12 マイクロコントローラーをベースとするターゲット ECU 用の量産コードを生成するというプロセスを導入したのです。このプロセスにおいて、モデルベースデザインツールは、バッテリ管理システムの設計、シミュレーション、および検証を行うための単一の環境を提供し、設計のモデリングと検証、および 100,000 行を超える全アプリケーションコードの生成に使用されました。